まーちに彩りを

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映画「四日間の奇蹟」 -運命に翻弄される彼らの軌跡-

表題のタイトルの映画を観たので、感想をつらつら述べていきます。

なるべくネタバレしないように努めますが、ネタバレなしだと私の文章力では難しい(笑)。

四日間の奇蹟

四日間の奇蹟

劇場公開日は2005年6月4日。今から約14年前の映画になっております。

この作品は朝倉卓弥さんが書いた原作小説を基に、監督の佐々部清監督がアレンジした作品となっている。

原作小説の舞台は森の中という設定があったが、クランクアップインタビューにて監督は、「私は海の近くで育ったこともあり、設定が作りやすい。また撮影時期が冬ということもあり森では雪景色になってしまうため森よりは海辺を選んだ」とのこと。

原作を忠実に再現することも大事ですが、監督や脚本家の手によってまた違った世界が作られるのも映画の醍醐味かなと思います。

原作者にとっては難しい心境かもしれませんが、読み手によって感じ方が違うのが本というものだと思います。それを映像にすることは作り手次第でどうとでもなってしまう。昨今の実写映画化の流れがありますが、原作を無視し過ぎるとファンから批判が起きてしまう。

原作に忠実にしたからといって面白くなるとも限らないし、原作をアレンジしたからといってつまらないとは限らない。観てみないとこればっかりは分からないですよね。

 

下にあらすじや映画.comのリンクを載せておきます。評価や解説も載っているので興味があればサイトへ飛んで見てください。

あらすじ

5年前、ロンドンのコンサート会場で銃撃事件に巻き込まれ、左薬指の神経を切断、将来を嘱望されながら夢を断たれたピアニスト・如月敬輔は、その時両親を亡くした少女・千織を引き取ると、サヴァン症候群であった彼女に音楽の才能を見出し、今は各地の施設で千織の演奏を披露、慰問する日々を送っていた。ある日、敬輔と千織は小さな島の療養センターを訪れる。そこには、高校時代、敬輔に憧れ続けた一年後輩の岩村真理子がセンター職員として働いており、ふたりを招いたのも彼女だった。

四日間の奇蹟 : 作品情報 - 映画.com

作品の魅力

現在から14年前の映画になりますが、今観ても色褪せることのない良作だと思います。

天才ピアニストの如月敬輔を演じた吉岡秀隆さん、高校時代の後輩だった岩村真理子を演じた石田ゆり子さん。そしてサヴァン症候群を患う少女・楠本千織を演じた尾高杏奈さん。

この三人がメインとなり話が進んでいきます。

三者三様の不幸な事故・不運な運命に翻弄されてしまいます。人それぞれ大切にしているものは違うと思います、例えば夢であったり家族であったりと。

決して幸運であったわけでもない彼らは、それでも必死に運命に立ち向かい生きているのです。

四日間の奇蹟とタイトルにある通り、奇蹟が起きる話となっていますので少しファンタジーだと感じる人もいるでしょう。ただ、彼らの境遇を知ると奇蹟も起きていいのではないか。もっと優しい未来があってもいいのではないかと思ってしまうのです。

監督は初恋はいつまでも続くということを描きたかったそうです。しかしインタビューで石田ゆり子さんが一言。

「女はそんなに思い続けない。」と(笑)。悲しいですがそれが現実ですかね。ですがこれはフィクションですので、そんなロマンスがあっても良いかなと。

恋と家族の話です。明るい話ではありませんが、心に残る観てよかった作品の一つになりました。

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