映画「マスカレード・ホテル」-フロントクラークに魅せられた2時間-
こんばんは。今週の月曜に有給休暇を使って映画を観に行ってきましたので、感想の方をつらつらと。端的に言えば、
面白い!お勧め!ぜひ見てください!
となりますが、何も伝わってこないと思いますので魅力を書いていきます。
あらすじ
軽く、あらすじの方を書いていきます。もしネタバレを気にする方がいましたら次の「本作品の魅力」を読んでください。
東野圭吾さん原作のミステリー小説「マスカレードホテル」を映画化したもので、主演の木村拓哉さんが刑事役、長澤まさみさんがフロントスタッフ役で物語が進んでいく。
都内で三度の殺人事件が発生、どの現場には犯人の残したものと思われる不可解な暗号が残されていた。警視庁捜査一課のエリート刑事である新田は、その暗号が次の犯行現場を予告していると突き止める。その場所は、ホテル・コルテシア東京!
犯人を見つけるため、新田はホテルのフロントクラークになりすまして潜入捜査。
しかし刑事ならではの粗暴な態度に、教育係に任命されたフロントスタッフの山岸との衝突は免れない。新田と山岸は衝突を繰り返しながらも、事件の真相へと近づいてく・・!
本作品の魅力
- 刑事とホテルスタッフ
- 豪華俳優・女優陣の偶像劇
- 物語の没入感
ネタバレしない程度に、感想を踏まえながら語っていきます。
前提として原作は読んでいません。ですが、映画を観て原作に興味を持ちました。その話もは最後に書きます。
刑事とホテルスタッフ
犯人を捕まえるためなら手段を選ばない刑事である新田と、お客様を第一に考えどんな時も客ありきで物事を考えるホテルスタッフ。まるで正反対な二人が織り成す物語は、いびつで決して交わることは無いように思われた。そう冒頭30分までは。
あくまで刑事として潜入捜査をしているのであってフロントクラークになるつもりはない彼が、完璧を求める教育係の山岸によって心境が変化していく。そんな人間模様が魅力の一つだと私は思う。
2時間を超える映画となっているが、時折魅せる笑いのポイントもなかなか映画にはまっていた。
正反対な二人が衝突するのは当たり前のことだが、衝突するには理由があり彼らには譲れないものがあるからなのだ。仕事に対して真摯に向き合う彼らに、有給を使って映画を観た私は心身共に引き締まった気がした。
豪華俳優・女優陣の偶像劇
上の画像は映画館の劇場前に映されていたディスプレイを撮影したものなんですが、それを見ればわかる通り多くのキャストが出演しています。
他の方のレビューで、誰が出ていたか分からないということが書かれていました。確かに多いです、けれど一人一人が個性的な役だからかどのキャストも印象に残っています。
一人当たりの出番はやはり少なくなりますが、それでも印象に残るキャラクター性というのでしょうか。どの役者もそのキャラクターに成りきっていましたね、演技とは素晴らしいなと改めて感じました・・。
物語の没入感
主演、そしてその他のキャストが魅力的であること、彼らの演技と脚本が面白いことを伝えてきました。
しかしそれだけではなく、演出も良かったとはっきり言えます。
この映画は、ホテル・コルテシア東京を舞台に繰り広げられる物語となっていますが舞台どころかホテルがほとんど。しかしホテルだけなのに見飽きない演出。それはキャラクターの多さが一つの理由になると思いますが、カメラワークも見ごたえがある。先ほど印象に残ると言いましたが、役者のアップが多いから印象に残っているのかもしれません。
殺人事件が前提にあり、4度目が行われようとしているにも関わらずまるで事件とは関係がないような出来事が何度も起きてくる。しかしそれらは新田と山岸の関係を円滑にする潤滑油であり、物語の核心へと繋ぐ伏線なのだ。
詳しくは是非劇場で見てほしいが、2時間を超える映画だが飽きることのない面白い映画だったと私は思いました。
個人的にはネタバレを含む感想を述べたいところですが、ミステリーですので肝心なところは絶対に書かないようにしました。ミステリー以外の部分では、新田と山岸のやり取りが凄く好きだなと感じましたね。
原作について
先ほども述べましたが、原作は購入します。映画を観た作品は原作に惹かれるのは自然の摂理みたいなもの。言いすぎですが。
さて、今回映画化されたのは「マスカレード・ホテル」になります。
実は1作で終わらない小説なんです。
前日譚である「マスカレード・イブ」、実質的な次回作である「マスカレード・ナイト」が発売されています。
マスカレードイブは、刑事の新田とフロントクラークの山岸が出会う前の話ですね。こちらは評価も高く非常に気になっています。
まずはマスカレード・イブを読んで、マスカレード・ホテル、マスカレード・ナイトと続けて読んでいきたいですね。
映画とは違った感想が書けそうでしたら、ブログの記事にしたいと思います。ではでは。